

支給総額 436151
雇用保険 2398
健康保険 25075
介護保険料 3975
厚生年金 45750
所得税 13080
住民税 20400
組合費 1605
手取り額 323868
9月の給与明細を開いた。
支給総額は 436,151円、手取りは 323,868円。
ここ数か月と比べても大きな変化はなく、残業も一桁台。仕事のペースは落ち着いていて、心身ともに無理のないバランスを保てている。忙しすぎず、かといって暇すぎず——こういう月が一番ありがたい。
それでも、毎月のことながら「控除」の欄を見ると気持ちが少し沈む。
雇用保険、健康保険、介護保険、厚生年金、所得税、住民税、そして組合費。
一つひとつは仕方のないものだと分かっていても、合計すると十数万円が一気に消えていく。支給額と手取り額の差を見るたびに、どこかやりきれない気持ちになる。
とくに厚生年金。
未来の自分のために払っているはずなのに、「本当に戻ってくるのか」という不安の方が先に立つ。制度を支える側にまわる年齢になって、ようやくその重さを実感している。
一方で、医療や年金など、社会全体の仕組みを支えているのも自分たちの世代だと考えると、複雑な気分になる。
この数年で、給与明細を見るときの感情が少し変わった。
若い頃のように「今月はいくら残るか」と単純に喜ぶだけではなく、「この金額でどう暮らすか」「どれだけ余力を残せるか」を考えるようになった。
結局のところ、数字の大小よりも、自分の働き方や暮らし方が納得できるかどうかの方がずっと大事だ。
9月の給与は、特別多くも少なくもなかった。
ただ、こうして毎月のリズムを確認しながら、自分の生活を整えていくことこそが一番の“安定”なのかもしれない。
「ほどよく働き、ほどよく暮らす」——その感覚を忘れずにいたい。

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