和暦 | 西暦 | 総支給額 | 手取額 | 実際割合 |
H16 | 2004 | 2,605,350 | 2,226,980 | 85.48% |
H17 | 2005 | 3,858,640 | 3,219,120 | 83.43% |
H18 | 2006 | 3,937,610 | 3,214,320 | 81.63% |
H19 | 2007 | 4,069,920 | 3,338,740 | 82.03% |
H20 | 2008 | 4,339,910 | 3,509,910 | 80.88% |
H21 | 2009 | 4,378,500 | 3,477,940 | 79.43% |
H22 | 2010 | 4,392,980 | 3,496,870 | 79.60% |
H23 | 2011 | 4,611,730 | 3,656,920 | 79.30% |
H24 | 2012 | 4,864,240 | 3,851,180 | 79.17% |
H25 | 2013 | 5,256,980 | 4,139,680 | 78.75% |
以前に年度毎の推移を表示したけれど、今回は今の公社に入職してからの年毎のデータ(一部四捨五入)を記載。
給料は増えているのに、なぜ手取りは減っているのか?
このデータを見ると、給料は2004年から2013年にかけて確実に増えている。しかし、「実際に使えるお金(手取額)」は、思ったより増えていない。それどころか、手取りの割合は減少傾向 にある。一体どういうことなのか、金額に着目して詳しく分析 してみる。
1. 10年間で給料は約2倍に増加。しかし手取りは…?
まず、総支給額(額面の給料)と手取額を比較する。
年 総支給額(円) 手取額(円) 手取割合
年 | 総支給額(円) | 手取額(円) | 手取割合 |
---|---|---|---|
2004 | 2,605,350 | 2,226,980 | 85.48% |
2013 | 5,256,980 | 4,139,680 | 78.75% |
2004年から2013年の間に、総支給額は約260万円 → 約526万円と2倍近く増加している。 一見すると、給料は順調に増えているように見える。
しかし、手取額(実際に受け取れるお金)を確認すると、
2004年の 2,226,980円 → 2013年の 4,139,680円 で、増えてはいるが、総支給額ほどの伸びはない。
さらに、手取割合は 85.48% → 78.75% に減少している。
つまり、給料が上がっているにもかかわらず、増えた分の多くが税金や社会保険料に引かれてしまっている ということになる。
2. 増えた給料のうち、どれくらいが実際に手元に残ったのか?
給料が増えた分を、手取りと控除(税金・社会保険料など)に分けて計算する。
2004年 → 2013年の増加額
総支給額の増加: 5,256,980円 – 2,605,350円 = 2,651,630円(約265万円増)
手取額の増加: 4,139,680円 – 2,226,980円 = 1,912,700円(約191万円増)
給料が265万円増えているにもかかわらず、実際に受け取れるお金は191万円しか増えていない。
この差額 約74万円 は、どこに消えたのか。
3. 税金・社会保険料の負担がどんどん増えている
2004年と2013年を比較すると、控除額(税金や社会保険料)が大きく増えている。
控除額(税金+社会保険料)の増加
2004年: 2,605,350円 – 2,226,980円 = 378,370円(約38万円)
2013年: 5,256,980円 – 4,139,680円 = 1,117,300円(約112万円)
2004年には約38万円だった控除額が、2013年には 112万円以上 に増えている。
増えた分の 約74万円 が、税金や社会保険料として引かれている。
この原因としては、
社会保険料の上昇
税制改正の影響
給料が増えても、その分持っていかれる金額が増えているのが、明らかに、、。
4. もし手取り割合が2004年と同じだったら…?
ここで、もし2013年も2004年と同じ85.48%の手取り割合だったら、いくらもらえたのか をシミュレーションする。
2013年の総支給額 5,256,980円 × 85.48% = 4,492,300円
実際の手取りは 4,139,680円 だったため、約35万円の差 が生じている。
「手取り割合が下がる」ということは、年収が増えても実際に使えるお金が減るということ である。これは、家計や消費に大きな影響を与える。
給料が上がることは良いことでも、手取り額が増えなければ生活のゆとりにはつながらない。「増えた給料をいかに手元に残すか」 という点がやはり大きいと感じる。
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